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S058薩州鹿児嶋征討記之内賊徒之女隊勇戦之図 

さっしうかごしませいたうきのうちぞくとのにょたいゆうせんのづ

 

応需 大蘇芳年              静岡県立中央図書館 蔵

 

明治十年五月一日御届

出板人 船津忠次郎 東福田町二番地

画工  月岡米次郎 南金六町十四番地

定價六銭

彫工秀勝

 

静岡県立中央図書館での分類は

請求記号 K915-109-003-013
画題(題名) 薩州鹿児嶋征討記之内賊徒之女隊勇戦之図
絵師(画工名) 応需大蘇芳年印(大蘇):月岡米次郎
版元 船津忠次郎
出版年 明治10年5月1日届(1877)
員数 3枚続
版型 大判
彩色 錦絵
資料名 上村翁旧蔵浮世絵集西南之役(巻子
カテゴリ /浮世絵/横巻仕立/3集-西南戦争〔西南之役〕 

 このページの画像は静岡県立中央図書館のデジタルデータを利用して構成している。また、データに関しては東京大学史料編纂所錦絵データベースを参考にした。

 

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少し時間がかかります。

D110の異版である。

 左の上図が国立国会図書館蔵D110である。下図は静岡県立中央図書館蔵・当ページの作品である。比較してみよう。

 デジタル化の過程や、保存状態の違いからかも知れない差異を別にして明らかな色の違いは、背景の地の色である。空は、国会の方は青灰色、静岡は灰色である。地面は国会がうぐいす色、静岡は緑色である。その色味の違いと、墨の濃さ(国会の方が濃い)がコントラストの違いとなって、全景の戦闘場面の際立ち方をかえている。国会の方が、きりっと引き締まった画面に見える。

 細部に目を向けると、右図の前方で戦う女兵士の着物の色が、国会では鮮やかな青であるが、静岡では灰色で落着いた色使いになっている。これが一番の違いかもしれない。中図から左図にかけての花の色の赤色の鮮やかなグラデーションは静岡の方が細やかである。その花の木の肌も色味が違う。

国会の方のきりっと引き締まった画面と、静岡の落着いたまとまりといった、雰囲気だ。

ほとんど同じ作品だが、比較すると印象の違いが明らかだ。

 



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