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D106鹿児島女隊力戦圖


楊洲斎周延 筆  柳々子仙果 記      国立国会図書館 蔵

 


明治十年四月十二日御届

出版人 松下平兵エ 本郷元◯ 番地

画工  橋本直義  上ノ北大門十一番地

彫   太田秀勝


右図 有栖川宮様 三好少将 佐阿こい 津宵こと

中図 山上阿れ 永山矢一郎

左図 別府新助 西郷隆盛 嶋次千代


 唐土(こし)の石龍夫人わが邦の巴はん額いづれも男子に増れる勇あり戊辰の年会津の役に女隊ありしと聞及びしが今般(こたび)鹿ごしま陣中にも勇婦数名◯はり居り戦かひの機を斗り緑りの髪を振みたし長刀あるハ小太刀をふるて飛来る弾丸(たま)の下をくぐり秘術を◯らし激戦なす其さま左ながら牡丹に◯ハ胡◯にも譬ふべし但し虚実ハ保証しがたし

柳々子仙果 記

 

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巴、板額、石龍夫人

 巴御前は木曾義仲の妾で大力と強弓の女武者である。

 

 板額御前は越後で鎌倉幕府への反乱に立ち上がった女武者。

 

 ウェブサイト「枕流亭」の「中国女将軍伝」によると石龍夫人は洗夫人の異名で、随の文帝の頃に広州付近を平定した女傑という事だ。「夫人はみずから鎧を着て馬に乗り、勅使の裴矩を護衛して諸州を巡撫せしめた。」とあるので、巴御前や板額御前と並んで女傑として有名だったのだろう。

 

参考ホームページ:枕流亭 中国女将軍伝http://ww1.enjoy.ne.jp/~nagaichi/column19.html

 

センスの仙果、仙果のセンス

 篠田仙果のネーミングのセンスがまた面白い。女達の名はそれぞれ、佐阿こい、津宵こと、山上阿れ、嶋次千代であり、「さあこい、強いこと、参上あれ、島津千代(しまづせんだい)」といった感じであろうか。かなり薩軍びいきである。

 

 

 


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